「風呂敷の知らない魅力 その6」
おおきに~。風呂敷専門店「むす美 東京」スタッフの今泉です。
先日、東京都庁へ行く事があり、2020年東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムを目にしました。
公式エンブレムには『和の基調が日本らしくて良い』と言われた『市松文様』が使用されていますが、当店でも市松文様を施した風呂敷があります。
今回の「風呂敷の知らない魅力」では...
世界各地で使われている文様をモチーフにした【70ハレ包み 市松 コン】をご紹介致します。
【永続を表す市松】
碁盤目状の格子の目を色違いに並べた模様の市松文様のルーツは、原始時代に遡るそうですが、日本でもその歴史は古く、古墳時代の埴輪の服装や法隆寺・正倉院の染織品にも見られ、古代より織文様をして存在していました。奈良時代では『石畳』、平安時代には『霰文(あられ)』などと称されていました。『市松』と呼ばれるようになったのは、江戸時代の歌舞伎役者、初代佐野川市松が江戸・中村座での舞台で正方形を交互に配した袴を履き、着物の柄として流行してからだそうです。
(佐野川市松)
この市松の人気により、その柄は浴衣や帯に取り入れられて、自分の好きな役者が演じた役に惚れると、その役者が着ていた衣装の柄をひそかに染めさせ、自分もその役者になったような気分で町を歩くのが流行ったとのことです。江戸時代は、歌舞伎役者がファッションリーダーだったことが興味深いです。
呼称が違うだけで古代より世界中で存在し、最も古い柄のひとつとして知られている市松文様、英語で言うと『チェック』ですね。森羅万象を司る相対する陰陽を表しており、市松のような四方八方に終わり無く続いていく柄は、『永続』『途切れぬご縁』を示す吉兆柄とされています。
(瓶二本包み)
(パール加工UP)
大小異なったサイズの市松文様を組み合わせて、広げた時の表情はもちろん、包んだ時の美しさも考えてデザインし、紺と白のメリハリがモダンな印象です。一部パールを施し、紺地にも濃淡をつけて生地の表情に奥行きを出しています。
70ハレ包みシリーズは、他2デザインございます。
残りの2柄はこちらになります。
男性へのギフトや、ハレの日に『包んで贈る』ギフトラッピングに1枚いかがでしょうか。
東京オリンピック・パラリンピックまであと1016日!!
オリンピック・パラリンピック開催を楽しみに、風呂敷の魅力もお伝えし続けられたらと思います。
それでは、風呂敷専門店「むす美 東京」スタッフの今泉でした。
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