「"宝づくし"文様のご紹介です!」
おおきに~。 風呂敷専門店「むす美 東京」 の奥山です。
9月29日のブログでは結婚御祝にお勧めということで"貝合わせ文様"をご紹介しましたが、
本日もお祝い事にぴったりな吉祥文様のひとつ"宝づくし"をご紹介します!
「~づくし文様」とは、テーマをもとにそれに関わるモチーフを集めて文様にしたものを指しています。宝づくしの他には「貝づくし文様」などがあります。
一口に「宝」といっても、多様な宝づくし文様があり、様々な願いが込められています。
日本の宝づくしは時代や地方によって多少の違いがあるようです。
今回は代表的なものをご紹介します。
【 隠れ笠(かくれがさ) 】 【 隠れ蓑(かくれみの) 】
危険な事物から姿を隠し守ってくれる。
【 丁子(ちょうじ) 】
インドネシアなど亜熱帯原産の「クローブ」のことですが、平安時代に絹などと共に日本へもたらされました。貴重な薬、香料、染料として取り入れていました。
【 宝珠(ほうじゅ) 】 【 打ち出の小槌(うちでのこづち) 】
宝珠 ... 何でも意のままに願いを叶える珠
打ち出の小槌 ... 打てば何でも自分の望むものが出てくることから富貴のモチーフとされている。
【 金嚢(きんのう)/宝袋(たからぶくろ) 】 【 宝鑰(ほうやく) 】
金嚢・宝袋 ... 財宝を入れる袋・巾着袋
宝鑰 ... 宝の倉庫の鍵。財産、富の象徴。
【 巻物(まきもの) 】 【 軍配(ぐんばい) 】
巻物 ... 知恵・知識
軍配 ... 勝負の采配を決定づける
【 分銅(ふんどう) 】
秤で金の重さを量るのに使う「おもり」の形を表したもの。富の象徴。
【 七宝(しっぽう) /花輪違い(はなわちがい) 】
法華経でいうところのこの世の7つの宝。丸い形は円満を意味しています。
七宝・花輪違い どちらも意味は同じです。
一枚の風呂敷の中にここまで沢山の吉祥文様が描かれているととても縁起が良いですね。
実際にお品物を平包みで包むと宝づくし文様がこのように出てきます。
高級感のある正絹縮緬に優しい色味の上品な風呂敷ですので、ハレの日づかいには特にお薦めです!
それでは 風呂敷専門店「むす美 東京」 の奥山でした。
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