おおきに~。 風呂敷専門店「むす美 京都」 スタッフの横関です。
全て数え上げると500を超えるむす美の風呂敷。
むす美スタッフは銘々その中からお気に入りを見つけています。
私にとってそんなお気に入りの1つがこちら、118蒔絵クロス/かきつばたです。
160cmほどの身長がある私が広げて、こんなに体が隠れるくらい大きな1枚。
かきつばたの白い花弁とのびやかな金色の草、そして余白の黒とのコントラストが目を引きます。
この色合いは、尾形光琳の「八橋蒔絵螺鈿硯箱」が元となっています。
この硯箱では、かきつばたは厚手のアワビ貝、葉と茎は金の蒔絵によって表現されています。
光琳の繊細な感性と緻密な計算によって表現された大胆な造形が光ります。
その魅力を風呂敷という布の中でいかに再現できるか。
118蒔絵クロス/かきつばたを近くから撮ったのがこちらです。
螺鈿の表情を出すために、かきつばたの花弁に緑青や赤紫をプリントした上から、さらにパール加工を施しています。
金一色に思えていた部分にも茶や黒など複雑な色合いがのせられています。
日本の漆器蒔絵工芸の美しさを現代の染色技法で格調高く再現した1枚です。
かきつばたなどモチーフの配置の見事さや色彩の対比を十分に楽しんで頂けるよう、壁にタペストリーとして広げるのが私のおすすめです。
今後もむす美風呂敷が持つ"ここが素敵!ポイント"を私なりにお伝えしていければと思います。
それでは「COCHAEフェア」開催中の風呂敷専門店「むす美京都」スタッフの横関でした。
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