「♪屋根よりたーかぁーい...フラフ♪」
おおきに~。風呂敷専門店「むす美京都」スタッフの横関です。
先日のブログでスタッフ中原が思わぬところで発見したと報告していたこちらの風呂敷、どの行事の風物詩を描いたものでしょうか。
二巾浮世絵ちりめん友禅 水道橋駿河台 (本体価格:2,000円)
そう、言わずもがな5月5日、端午の節句です。
「東海道五十三次」で有名な江戸の浮世絵師・歌川広重が最晩年に手がけた一大連作「名所江戸百景」のひとつです。画面を覆い尽くすかのように大きく大胆に描かれた一匹の鯉のぼり。広重ならではの抜群の構図力が光る作品です。
端午の節句は男の子の誕生と成長を祝うお祭りであり、身を守る「鎧」や「兜」を飾ったり、「鯉のぼり」を立てて子の成長や立身出世を願うならわしです。
4月中旬までには飾りの準備を終わらせる方が良いとされているそうですが、なかなか鯉のぼりや飾り兜まで用意するのは難しくて...という方が現在では多いのではないでしょうか。
そんな時、代わりにこちらの風呂敷を室内に飾ってみるのもおすすめです。
ちなみに、私が以前住んでいた高知県では端午の節句の祝いとして「フラフ」をあげる風習があります。
「フラフ」とは、英語の「Flag(フラッグ)」が土佐流に訛った、あるいはオランダ語の訛りである、など語源は諸説あるようです。
旗の形状は大漁旗から考案されたもので、主に高知市から東部でよく見られます。
五月晴れの空に悠々とはためく「フラフ」は圧巻です!
「フラフ」に描かれる絵には、おとぎ話の金太郎、桃太郎などの元気のいい姿を描いた図柄や、勇ましい武者絵(太閤秀吉、那須与一扇の的など)、七福神宝船のおめでたい図柄があります。お祝いする男の子の名前や家紋を入れているところは風呂敷と同じですね。
私のお気に入りフラフは、こちら。
現代の子供たちのヒーロー☆「アンパンマン・フラフ」です!
作者のやなせたかしさんが高知県ご出身ということで、近年になって加わった図柄だそうです。
男児の健やかな成長への願いを込めた大切な行事である、端午の節句の鯉のぼり。
皆様それぞれのやり方でお祝いしましょう!
それでは、風呂敷専門店「むす美京都」スタッフの横関でした。
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