おおきに~。風呂敷専門店「むす美 京都」 スタッフの堀です。
むす美では、SDGsの取り組みを全社で進めています。
その中でもふろしきの製造過程で進めてきた取り組みをご紹介します。
■製造上でどうしても出てしまう「端材」をリサイクルしたい
ふろしきは生地を染め、端をミシンで縫製し出来上がります。
この「染め→ミシン」の行程で、生地の端(以下"端材")がどうしても出てしまいます。
正絹・レーヨン製の商品に多い、昔ながらの上下(天地)だけを縫う「二方縫い」では端材は出ませんが、綿やポリエステル製のふろしきに多い「四方縫い」では、生地端を落とす分には端材が生じます。
今まではそうした端材は焼却処分などをしていましたが、昨年から「どうにかしてリサイクルできないか」と改善に取り組んできました。
弊社の端材の状態を引き受けていただけるか、どういうふうにリサイクルされるのか、条件の合うリサイクル先を探してきました。
そしてようやく、リサイクルのための引き取りをお願いできる事業者様を見つけることが出来ました。
■綿は「強化材」へリサイクル
綿の端材は、これまでミシン工場さんに処分をお願いしてきました。2022年2月からは、SDGsの取り組みを進めてらっしゃる大阪の化成品工業様にて引き取っていただいています。
プラスチックに細かく粉砕した綿を混ぜ込むことで、より強度を増すことができるそうで、弊社の綿も「強化材」としてリサイクルされています。
■ポリエステル生地は「再生燃料」へリサイクル
ポリエステルの端材は、これまでは産業廃棄物業者へ持ち込み焼却処理をしてもらっており、焼却された灰は埋め立てに使用されていました。2022年3月からは、「再生燃料」としてリサイクルできるシステムになりました。
もともと、弊社で使用しているポリエステル生地は100%のポリエステルなので「再生燃料」として処理できる業者はないかと探していました。
RPF燃料としてリサイクルに取り組んでいる事業者様はいますが、リサイクルの加工工程での取り扱いの問題や、発生する量・形状などでなかなか思うような回答を得られる事業者が最初はありませんでした。
※RPF燃料とは...
廃プラスチックと、製紙原料としての再利用が困難な紙くずを主原料に加熱溶融後、固形化したもの
大栄環境グループ"廃プラスチック"より引用
そんな中、大栄グループの三重中央開発様はこちらの希望する「RPFでの再生燃料」として使用していただける条件を聞いてくださいました。また、回収に来ていただく事で、輸送の車の燃料を抑え、環境への取り組みに貢献頂いています。
今後も製造工程で発生するごみを少しでも「"有効"にリサイクル」できるように努めていきたいと思います。
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