こんにちは。風呂敷専門店むす美 京都 の堀です。
大人気のブランドminä perhonen(ミナ ペルホネン)さんとコラボさせていただいた「ちょうむすび」は弊社の人気シリーズのひとつです。 今回は「minä perhonenとむす美のコラボのはじまり」について、ご紹介したいと思います。
■【minä perhonen】とは
オリジナルのテキスタイルを製作するファッションブランドで、プロダクトデザインも手掛けるminä perhonenさん。国内外の生地産地と連携し、素材開発や技術開発にも精力的に取り組まれています。
ブランド名の「minä」は「私」、「perhonen」は「ちょうちょ」を意味します。
昨年から今年にかけてminä perhonenブランドの巡回展「つづく」が全国各地を巡回しており、最後の開催地・青森県ではわずか1ヶ月で来場1万人を記録しました。人気の高さが伺えますね。
【参照】朝日新聞デジタル「企画展「ミナ ペルホネン」、来場1万人 青森県立美術館」
■minä perhonenとむす美のご縁のはじまり
minä perhonenさんとのご縁は、11年前にはじまりました。2011年 伊勢丹 新宿店で開催されたイベント『ふふふ、ふろしき祭』がきっかけです。
『ふふふ、ふろしき祭』は「ふろしき」にフォーカスをあて、国内外の人気ファッションブランドやアーティストとコラボしたふろしきを展開するイベントでした。
そのデザイナーふろしき12種類の製作を担当させていただいたのが、弊社山田繊維でした。
当時のデザイナー兼代表の皆川明さんをはじめ各ブランドのデザイナー様に、ふろしきの使用方法や結び方、構図の出方などを直接お伝えすると、「"ふろしき"って想像以上に可能性を秘めたアイテムですね。面白い!」と深く興味を持ってくださっていたのが印象的でした。
・minä perhonen(ミナ ペルホネン)
・UNDER COVER(アンダーカバー)
・A BATHING APE®(ア ベイシング エイプ®)
など、名だたるファッションブランドによる、発想力豊かなデザインふろしきが生まれました。
今見ても各ブランドのふろしきは、「和」のイメージにとらわれないデザインで、とてもカッコイイですね。イベント初日には行列ができ、1440枚ものふろしきをご購入いただきました!
【参照】FASHION SNAP 「クリエイター参加『ふふふ、ふろしき祭』初日は1440枚の売り上げ」
このように、イベントを通じて皆川さんに直接ふろしきの包み方をお伝えできたことが、ご縁のはじまりでした。
また、そのイベントと同時期に弊社社長が皆川さんとお仕事をさせていただく別の機会に恵まれ、コラボのお話が進むこととなりました。
minä perhonenはテキスタイルを扱う人ならだれでも憧れる存在。弊社開発部も例外ではありません。憧れのブランドとのコラボに当時みんなが喜んでおりました。 素材から加工方法までこだわって作るからこその産みの苦しみもありましたが、「むす美」ブランドを大きく成長させていただくきっかけにもなりました。
■2013年にコラボシリーズ『ちょうむすび』が誕生
そしてついに2013年にコラボシリーズ『ちょうむすび』が誕生しました。
●ブランド名
『ミナの代表的なデザインである「ちょうちょ」と「むすび」ブランドとのコラボとして、ふさわしいネーミングは何がいいだろう』
考えあぐねる中、あるミーティングで皆川さんと弊社社長との会話から飛び出したのが「ちょう」+「むす美」=「ちょうむすび」でした。
●ロゴデザイン
「ちょうちょ」のアイコンとリボンにむすばれた「結び(むすび)目」のマークを組み合わせて作っていただきました。 "まるで綺麗な羽をした蝶々が軽々と垣根を飛び越えるかのようにふろしきが新しい世界へはばたく"そんな願いを込めています。
■minä perhonenとのコラボがもたらしてくれたもの
『風呂敷=和』
『風呂敷=伝統的、古いもの』
というイメージを持たれがちな、ふろしき。
一方で、
「本当は洋式のファッションやライフスタイルにもコーディネートできるアイテムなのに‥」というモヤモヤを私たちむす美では抱えつつ、その垣根をなかなか越えられずにいました。
ところが、minä perhonenさんとのコラボは、まさに「ちょうむすび」に込めた願い通りに、その垣根を軽やかに飛び越えさせてくれました。
- ストール:100 ミナペルホネン リネンエンブロL
- スカーフ:68 ミナペルホネン 正絹ちりめん 両面
- ランチョンマット:50 ミナペルホネン 綿GA 両面
- テーブルクロス:100 ミナペルホネン アクアドロップ
ブランドのファンの方、テキスタイルが好きな方、ファッションが好きな方にも手に取っていただく機会がぐっと増えました。
実際に「minä perhonenさんの店舗でコラボふろしきを手に取って、はじめて【むす美】の存在を知った」というミナさんファンの方が、たくさん実店舗やオンラインショップを訪れてくださっています。
minä perhonenさんのことをご存じでなかった方でも「お店の前を通った時に、素敵なデザインだな‥と気になって、思わず入ってきました」ということが、実店舗ではよくあります。
あらためて、私たちにとって『ちょうむすび』はひとつのターニングポイントであったことを実感します。これからもたくさんの方に愛されるふろしきづくりを、むす美はめざしていきます。