トップページ > スタッフブログ > □お役立ち情報 > 文様のお話
文様のお話
おおきに~。
風呂敷専門店むす美 東京の沼田です。
むす美では9月に新作5シリーズを発表しました。
そこで、気になる新商品について、弊社の開発担当者にインタビューをしました!
普段聞くことのできない【新作ふろしき誕生秘話】、こちらのブログで順次ご紹介しております。
今回は【福コチャエ】の新作について開発の大橋に話を聞いてきました。
***********************************
新作【70福コチャエ】のコンセプト
――カラフルで思わず目を引く、個性的なデザインが人気の福コチャエですが、今回はどういったコンセプトで製作されましたか?
大橋)今回は営業から70cmの風呂敷の要望がでていて開発することは決まっていました。
でも48福コチャエの需要とは違うので、70cmだったらどういう用途で使うのかを考えました。
そして【ラッピングに特化した、縁起のいい風呂敷】が出来上がりました。
これまでの福コチャエは、観光地などでお土産用に手に取っていただけるような、カラフルで縁起の良いモチーフでデザインしてきました。
今回は"包んで贈る風呂敷"ということで、お祝いの色にこだわり金銀をプラスして華やかさを出しました。
大橋)コチャエさんらしいユニークさは活かしつつ、でもシンプルに・・・という塩梅に苦戦しましたが(笑)、 70ハレ包みがフォーマルに使用できるラッピング風呂敷なので、それよりもう少し"カジュアルに使える"ことと、"包んだときに活きる柄"にすることにこだわりました。
目指したのは「包んだときがベスト」なデザインで、受け取ったお相手が「お!」となるように考えました。
大橋)今回、コチャエさんが切り絵でデザインを仕上げていて、独特の風合いが出ています。細かい線なども切り貼りしているんです。
――おもしろいですね!細かいところまで見応えがありますね。
大橋)当初は文様だけのデザイン案もありましたが、そこに縁起の良いモチーフを組み合わせて、今回の新作が出来上がりました。
お正月や、お祝い事で何か持っていくときに使っていただけたらと思います。
新作その①「まねき猫とだるま」のご紹介
大橋)「まねき猫とだるま」は、市松模様にまねき猫とだるまを配しています。
大橋)赤のだるまは「魔除け」の効果があるとされ、病気や災難を妨げる縁起物です。
まねき猫は、右手で招く猫は「千客万来」や「縁結び」、左手で招く猫は「金運・幸運を招く」といわれています。
――金加工がされているとのことで、華やかさもあり賑やかですね。こだわったポイントはどこですか?
大橋)右下隅と左上隅に配置した、まねき猫とだるまを見てみてください!
ここだけ風呂敷の中央に向かって斜めに入っていますよね。
写真のような瓶包み(1本)やお使い包みをしたときに、まねき猫やだるまの顔が正面に向くように工夫しています。
――"包んだときがベスト"とは、こういうことですね!
新作その②「亀甲に紋づくし」のご紹介
「亀甲に紋づくし」も、包むと亀の顔が正面に見えて面白いです。
大橋)フォーマルな場面では、他の角をみせて包むことも可能です。
――亀は「幸運や縁起の良い出来事を運ぶ」、また「長寿の象徴」としても知られていますが、さりげなく鶴もいて、ご長寿のお祝いにもおすすめできそうです。
大橋)亀甲の模様の中に紋をちりばめました。
最初は鶴の紋のみでしたが、いろんなおめでたい紋が入っていたら面白いのではないかと、コチャエさんに選んでもらいました。
製作の深い話をすると、この金色は「まねき猫とだるま」とはまた違う色の付け方をしています。というのも金加工を施すと、生地がカチカチに固くなってしまうんです。
「まねき猫~」の金部分は線が細いので包む際も問題ないのですが、「亀甲~」は金の面積が広く、金加工をすると包みづらくなってしまいます。
そこで先にベージュの色をプリントして、そこに模様入りで金を載せるという色の付け方をしています。こうすることで包みやすく、模様が入っていることで味わい深い色味になっています。
新作その③「たてわくに鯛」のご紹介
大橋)「たてわくに鯛」のシルバーも同じ理由で、パールプリントの下にグレーをのせてシルバーに見立てています。
大橋)「立湧」は"2本の曲線を用いて水蒸気や雲気がたちのぼっていく様子"を表し、縁起がよいとされています。その中に、縁起ものの鯛を入れました。
鯛は、"めでたい"の語呂合わせや、赤く美しい姿から縁起がいい高級食材とされています。
――落ち着いたシルバーとアカの組み合わせで派手すぎず、躍動感のあるデザインですが幅広い場面で使えそうです。
たてわくごとに色を変えていることで、包み方によって変化が出ますね。
大橋)この風呂敷は"おせちを包むとき"をイメージして、鯛のサイズにこだわりました。
小さいとインパクトが無く、大きすぎると何の柄かわからないので、包んだときに「鯛だ!」とわかる丁度いいサイズを研究しました。
――これでおせちが包まれていたら、中身も期待しちゃいます♪
きちんとしていながら、笑顔が生まれそうな風呂敷ですね。
大橋)どの柄も、落ち着いた色味、縁起の良い文様の中にユニークさがあり、包み方を変えて様々な場面で活躍してくれると思います。
年末年始やお祝い事に是非!
*******************************************
【新作ふろしき誕生秘話】いかがでしたか?
新作商品、続々入荷中です!
是非オンラインストアや店頭にて、是非チェックしてみてください。
以上、風呂敷専門店むす美の沼田でした。
◆YouTubeはこちらから!
◆インスタグラムはこちらから。
◆ツイッターもやってます。
おおきに~。風呂敷専門店「むす美 オンライン」 店長の石原です。
動きたくないほどの暑さだった東京も、最近はだいぶ涼しくなってきました。
芸術の秋が到来しますね。秋は国内外問わず有名絵画・作品が一同に見られる絶好のチャンス。
その中でも毎年多くの注目が集まるのが奈良国立博物館で10月24日(土)~11月9日(月)に開催される「正倉院展」。
正倉院は奈良時代に建立された東大寺の倉庫で、聖武天皇の遺愛品を中心に約9,000件の宝物が現在まで伝えられています。正倉院展はその中から60件ほどを選び公開する展覧会です。
なんと今年の正倉院展は弊社のふろしき和音シリーズのモチーフにもなっている「平螺鈿背円鏡」・「花氈」が公開になります。
平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう)
鏡背(きょうはい)を螺鈿(らでん)や琥碧(こはく)、玳瑁(たいまい)といった珍奇な素材で装飾した白銅(はくどう)製の鏡。鏡背の文様は、小花文を連珠状に連ねた界線で内区と外区に分かつ構成をとる。内区は鈕(ちゅう)(つまみ)を中心として八方に花文を配し、外区は獅子や犀(さい)を小花文で囲んだモティーフを主文(しゅもん)として、周囲を鳥や唐花の文様でにぎやかに埋めている。また、これらの文様の間隙(かんげき)にはトルコ石の細片がちりばめられ、青や緑の輝きを放つ。
花氈(かせん)
花氈は文様(もんよう)を表したフェルトの敷物で、羊毛に湿気や熱を加えながら圧力をかけ、繊維を縮絨(しゅくじゅう)させてつくられる。従来、フェルトの文様表現については、ベース(地氈(じせん))に文様のパーツとなる羊毛材料を嵌(は)め込(こ)む手順が想定されていた。しかし、近時の調査で、文様のパーツを配置した上からベースの羊毛をのせ、縮絨させる方法によりつくられたことがわかり、中央アジアなどに残る伝統的技法と共通していることが指摘されている。
※展示では一対の大きな円形の花文(かもん)を表し、四隅に草花文、長辺の中央に草花と山岳文を配したデザインのものが展示されます。
観覧には予約・発券が必要とのことなので気になる方はぜひ奈良までGO TOトラベルしてみてください!
風呂敷専門店「むす美オンライン」 店長・石原でした。
★You TubeでHOW TO動画始めました!チャンネル登録もぜひ★
★Instagramもございます★
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2015年4月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2015年1月
- 2014年12月
- 2014年11月
- 2014年10月
- 2014年9月
- 2014年8月
- 2014年7月
- 2014年6月
- 2014年5月
- 2014年4月
- 2014年2月
- 2014年1月
- 2013年9月
- 2013年7月
- 2013年6月
- 2013年5月
- 2013年3月
- 2013年2月
- 2012年12月
- 2012年11月
- 2012年9月