真結び・基本的な包み方5種
ふろしきの基本の結び方は「真結び」と「ひとつ結び」。この2つが出来れば何でも包めるようになります。
真結び(まむすび)
真結びは解けにくく、解きたいときはひとつのコツでスルリと解ける便利な結び方です。縦結びにならない方法です。
1.両端をそれぞれ持つ。
2.bを後ろにして両端を交差させる。
3.bをaに巻きつけるように前に倒してから、aの下をくぐらせ後ろへ回してからa・bを左右に引っ張る。
4.aの先を左に倒し、bをその上にかぶせる。
5.かぶせてできた輪に、下からbを通す。
6.a・bを持つ。
7.両端を左右に引っ張って完成。
真結びの解き方
固く結んで解きにくくなった真結びを一瞬にしてスルリと解く方法です。
1.右手でaの先端をもつ。
2.aが一直線になるように引っ張る。
3.一直線になったら、
4.右手で結び目だけを軽く持ち、
5.滑らせるように右方向に並行に引っ張る。
6.簡単に抜けて解ける。
ひとつ結び
「真結び」と合わせて使うことで、活用法のバリエーションが広がります。ふろしきバッグの大きさを調整する等に使います。
1.1つの角を持ち、しごいて結ぶ位置を決める。
2.指に巻きつけ、
3.結ぶ位置で輪をつくる。
4.輪に先端をくぐらせ、
5.先端を引き抜く。
7.結びたい位置に結び目を誘導し、先端を引っぱる。
8.完成。
平包み
唯一、結び目の無いスタイル。「平包み」は一番シンプルでありながら、一番格の高い包み方。主柄が映え、目上の方への贈り物・お届け物に最適です。
1.ふろしきを裏面に広げ、主柄を奥にして包む物を中央に置く。
2.奥の端をかけ、仕上がり時の主柄の見え方を確認。包む物の位置を微調整する。
3.奥の端をいったん戻し、手前の端をかける。
4.端を箱の下に折り込む。
5.左端をかける。
6.角の重なりを整えながら、
7.右端をかける。
8.奥の端を手前にかけて、中身の幅に合わせるように調整し、先端を下へ巻き込む。
9.完成。
お使い包み
いわゆる「お弁当包み」と同じですが、菓子折りなどお土産を包むときの基本的な包み方です。リバーシブルなら結び目に裏面を出すことで華やかになります。
1.包む物を中央に置く。
2.手前の端をかけ、箱の下に折り込む。
3.奥の端をかぶせる。余った部分は、下に折り込む。
4.左右の端を中を持つ。
5.「真結び」をする。
6.完成。
隠し包み
真結びで主柄が隠れたり、品物が大きすぎて結び目が小さく不格好になったときなど、主柄の部分を引き抜いて覆うようにすれば、上品な仕上がりに。
1.包む物を中央に置く。
2.手前の端をかけ、箱の下に折り込む。
3.奥の端をかぶせる。余った部分は、下に折り込む。
4.左右の端をもち、
5.中央で「真結び」をして一度お使い包みをする。
6.3でかけた主柄の部分をつまんで、
7.引きぬく。
8.結び目を隠すように、引き抜いた端をかぶせて、完成。
四つ結び
結び目も華やかになり、高さのある正方形の重箱や、箱ものを包むのに最適です。
1.包む物を中央に置く。
2.左と右の端で「真結び」をする。
3.箱を90度回転させ、残りの左右の端を中心でしっかり「真結び」をして完成。
二つ結び
一方の対角線の端と端が届かない横長の物(道具類やヨガマット等)を包み運ぶ時に便利です。
1.包む物を中央に置く。
2.aとcの端をトップに持っていく。
3.aとcを交差させて、
4.手を持ちかえ、
5.そのまま左右に引っ張る。
6.bc同士で「真結び」をする。
7.、ad同士でも同様に「真結び」をする。
8.結び目や全体を整えて完成。